一時帰国で「住民票」戻すための条件やメリット、デメリットなどまとめます。

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先日、日本に一時帰国したハピバナ一家ですが、住民票を戻すかどうか、悩みました。周りの友人に聞くと、『短期滞在であっても戻す!』という人も多いのですが、なんせ今回の滞在期間は3週間でしたし・・

結局のところは、住民票を戻したわけですが、住民票を移すかどうかで、国保や年金、児童手当、子どもの学校、さらには今後はマイナンバーにも大きく影響します

住民票は戻せるのか、また、戻す場合のメリット、デメリット、そして、気になる国保や年金の支払い義務などについてまとめてみたいと思います。

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海外在住者が一時帰国中に住民票を戻せるのか?

そもそも、ここですよね。。

私の実家のある市町村に確認したところ、「ここに生活本拠(拠点)がある」場合は、住民票を戻す必要があるそうです。担当の方曰く、「生活拠点がある状態」というのは、目安として日本に1年以上住む場合を言うんだって。

でも、これって、民法上で定義されているわけではなく、あくまで一つの判断材料でしかないのです。

下記の2つのサイトでも説明されていますが、例え短期の一時帰国であったとしても、実家に洋服や生活用品などを置いている、といった客観的事実があって、『ここが私の生活拠点なんだ』と主張すれば、それは認められることになるそうです。なんて曖昧なんでしょう・・。

Q.生活の本拠(拠点)とは何ですか(生活の本拠の判例解説)。

A.「生活の本拠(拠点)」は、その人の事情で異なります。何を根拠として生活の拠点と見做すかについては、学説上の解釈ですら明確なものではなく、主観と客観の微妙な狭間に存在しています。つまり、ある程度の客観的な根拠があれば、本人の主張(~だから、ここが生活の本拠とする主張)を誰も否定することは、できません。

役所の窓口の係員や周りの少し詳しい方が、単身赴任の場合でも、単身赴任先に住民票を【絶対に】移動させなければならない、過料に処せられると言ったとしても、それは単に法に詳しくない方の意見になりますので、あまり参考になさらないで下さい。

出典元:http://住民票.com

民法第22条(住所)解説趣旨

本条は、民法における住所の定義について規定しています。民法では、その者の生活の本拠となっている場所を、その者の住所としています。つまり、本条により、生活の本拠=実際に住み、生活の中心となっている土地の住所を、その人の住所とする、ということです。

住民票の住所=民法上の住所とは限らない

本条の規定は抽象的な表現であるため、明確な定義であるといはいえませんこのため、実際の住所は、それぞれの事情を客観的に総合して判断されます。例えば、住民票の住所であるからといって、必ずしも本条でいうところの(つまり民法における)「住所」とされるとは限りません。

出典元:http://民法条文解説.com

このように、民法上は、客観的な事実と主張によっては、短期滞在であれども住民票を戻せることになりますが、民法上の規定が曖昧な分、役所ごとに対応が違っていて、担当者によっては短期滞在での転入は嫌な顔をされたり、拒否されることもあるようです。これはお住いの役所に要確認ですね。。。

我が家の場合、役所では1年以上居住するかどうか確認されたものの、マイナンバーを取得するために住民票を入れなければならない事情(詳しくは後述します)や、実家には洋服や生活用品もあるので生活拠点と言えることを話したところ、住民票を戻すことができました。

その上で、すぐに海外に転出することも伝えましたが「転入した翌日から転出は可能なので、それは全く問題ない」という回答。

1年以上の居住を確認しておきながら、翌日に海外転出してもOKという矛盾・・。うーん、やっぱりグレーな感じなのでしょうね・・

なお、海外からの転入の場合、入国日の確認のため家族全員のパスポートを提示する必要があるので、パスポートの持参をお忘れなくです。

我が家の場合、娘はまだ日本のパスポートが取得できていなかったため、カナダのパスポートを提示しましたが、娘の戸籍抄本も持参していたため、特に転入手続きは問題なくできました。娘の日本のパスポートは帰国してから作成しました。

住民票を移すメリット

住民票を戻すことで、色々なメリットがあげられます。

国民健康保険に加入できるため、医療費が3割負担になる

これは言わずもがなですね。何より、国保に加入できるのが一番ありがたいところです。

市町村によっては、子どもの医療費が無料になる

子どもに関して言うと、乳幼児医療証が発行される市町村が多く、市町村によっては中学3年生までは医療費が無料になることもあるし、歯科治療も無料対象というところも多いです。

児童手当がもらえる

これも子育て世帯には嬉しいところです。支給対象は中学生までで、支給額は下記の通り。

児童手当の支給金額・3歳未満と3人目以降のこどもが15000円
・3歳以上から小学生と中学生が10000円

出典元:http://jidouteate.com/

所得制限もあるものの、海外からの転入の場合、それまでの日本国内での収入は無い方のほうが多いですよね。

なお、上記の出典元サイトは情報も新しく、説明も分かりやすいので助かりました。

気を付けてほしいのが、児童手当は月をまたいで滞在する場合でないと支給されないこと。つまり、同月内の転入・転出の場合は支給されません。

親の不要に入る場合、親が扶養控除を受けられる

実家の住所に住民票を戻す方が多いと思いますが、その場合親の扶養に入れば、親が扶養控除をうけられるようになり、税金が戻ってくることになります。

我が家は、その後の手続きややこしくなりそうで、旦那を世帯主として住民票を戻しました。

上記以外にも、印鑑証明が取得できるようになる、というメリットもあります。逆に言うと、住民票を戻さない限り、印鑑証明は取得できないわけです。

ということは、ずっと海外に生活している人は、遺産相続や保険金の受け取り、年金の受け取りなどができないことになってしまうことに・・。ここにも矛盾がありますね。海外居住者には困ってしまう制度です。

住民票を戻すデメリット

もちろん、デメリットも色々です。そもそも手続きが厄介というのもあげられますが、それ以外には・・

住民税の支払い義務

ただし、これは1月1日に日本に滞在していた場合です。年末年始を挟んで帰国する場合を除いて、関係ありません。1月1日に日本に滞在していたとしても、前年度に日本国内での収入が無かった場合は、住民税はゼロになります。

国民健康保険料の支払い義務

保険料は月単位での計算で、加入した月から支払い義務が発生します。

ただ、保険料の起算日は月末なので、保険料の計算にはくれぐれもご注意を。

ちなみに、月をまたがない、同月内の転入・転出の場合は、保険料はかからないことになります。

【3月1日に転入した場合の、保険料の例】

  • 3月30日に転出:0円
  • 3月31日に転出:3月分のみ請求
  • 4月15日に転出:3月分のみ請求
  • 4月31日に転出:3月、4月分の請求

国保の保険料は、市町村によって異なりますが、日本国内の収入がゼロだとすると、最低ランクの月額1万円程度になると思われます。無収入だとしても案外高いですよね!

ちなみに、市町村毎の保険料の試算には、ここのサイトがすごく便利です。

なお、要注意なのが、1~3月分の保険料は2年前の年収入を4~12月分は前年の年収をもとに計算される点。そのため、海外居住歴がまだ2年足らずという場合、2年前の日本国内の収入で計算されて、保険料が月額5万円を超えるなんていうこともあり得るわけです。

ただし、親の加入している健康保険に扶養として加入する場合は、もちろん事情が異なります。親が支払う保険料は上がらない、もしくは値上がりしても、少額で済むようです。

年金の支払い義務が発生する

保険料は月単位の支払いとなります。転入日が加入日となり、その月から支払い義務が発生します。国保と違って、同月内の転出・転入であっても1ヶ月分を支払う必要があります。

ただし、日本国内での収入がない場合は免除される可能性もあります。我が家の場合も、同月内の転出・転入だったので、収入がないという書面に署名することで、納付が免除されました。

子供の学校入学が義務になる

学童期のお子さんがいる場合は、学校への入学が義務になります。

子どもにとっては、日本の学校を体験することができるし、日本語能力も一気に上がるだろうし、これはむしろメリットといえるのかな。

ただ、帰国中には親戚友人に会いに行ったり、旅行に行ったりと、いろいろ予定が詰まりがちと思うので、都度学校を休ませるのというのも難しいかもしれません。

海外在住者のマイナンバー

マイナンバーは、2015年10月に日本に「住民票がある人」に発行されています。海外在住者は、一度日本に帰国し、住民票を入れるまで、マイナンバーは発行されません。

ただ、今後、銀行口座の開設、海外送金、医療機関の受診、仕事、年金受け取りなど、いろんな場面で必要になるマイナンバー。2016年1月からはすでに銀行口座開設や海外送金で、マイナンバーが求められるようになっています。

我が家も、今回の一時帰国ではマイナンバーを取得したくて、住民票を戻しました。まだ混乱期とも言われていますが、番号の発行自体も早く、カードも2週間程度で自宅まで送付されてきました。発行までの期間は、市町村次第かもしれません。

カードが手元に届けば、銀行口座の開設もできるようになります。ただし、海外に転出した場合、マイナンバーは無効になるため、帰国している間に口座開設や海外送金を済ませておくほうがよさそう。

ただ、一度採番された番号は一生変わることはなく、再び転入した際には同じ番号を使うことになります。そのため、一度取得したカードをスキャンして画像取得してしまえば、再び海外転出した後も口座開設などの証明画像として使えてしまうような・・・気もしますよね。これは完全に不確かな情報ですが。


以上、一時帰国の際に住民票を移すことによるあれやこれや、についてまとめてみました。

我が家の場合もちょこちょこと記載しましたが、参考になれば幸いです。特にお子さんがいる家庭だと、病院にかかる可能性も高いですし、児童手当や学校のこともあるので、可能なのであれば住民票を戻せたほうがありがたいですよね。

それにしても、国の制度である住民票の転入や国保の受け入れが、市町村ごとに対応が異なるというのは、なんともおかしな話です・・。医療費の問題もあって慎重になるのも理解できますが、マイナンバーや印鑑証明などにも関わることなので、受け入れが柔軟に行われたらいいのに、と思います。

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『一時帰国で「住民票」戻すための条件やメリット、デメリットなどまとめます。』へのコメント

  1. 名前:べこ 投稿日:2016/05/06(金) 22:27:29 ID:1b841c206 返信

    はじめまして。
    一時帰国の際の住民票に関して検索していて、こちらにたどり着きました。
    もうすぐ一時帰国するのですが、子供の日本のパスポートが間に合わず、カナダのパスポートしかない場合でも住民票を戻せるのか不安だったのですが、戸籍謄本があればなんとか大丈夫そうですね。
    私も日本滞在中に子供のパスポートを作ろうと思ってます。
    ひとつお聞きしたいのですが、以前は住民票を戻した際に国保にもその場で加入できましたが、マイナンバー施行後はどうなっていましたか?
    番号が自宅に届くまで待たないといけないのでしょうか?

    • 名前:happybanana 投稿日:2016/05/07(土) 23:42:42 ID:3b0a1b0a5 返信

      べこさん、コメントありがとうございます。
      一時帰国、楽しみですね!
      マイナンバー施行後も、その場ですぐに国保加入ができましたよ。

      • 名前:べこ 投稿日:2016/05/08(日) 07:43:54 ID:c5b13927b 返信

        返信ありがとうございます。
        その場で発行出来るんですね!安心しました〜。

        今回の記事、とても参考になりました。
        改めて、ありがとうございました!

  2. 名前:みっちゃん 投稿日:2016/11/16(水) 03:29:57 ID:152cbe7ea 返信

    一時帰国者の健康保険を調べて調べて、こちらにたどり着きました。昨年、娘親子が帰国した際は父親の社会保険の扶養に出来ましたが、今年は3カ月未満なのでダメだと言われ、途方にくれつつ、こちらを見てから市役所に相談してみましたら、国保に加入しても、さいたま市では海外の学校に通学している場合、「海外学校等就学届」と言うものを提出すれば、住民票のある地域の学校に転入しなくてもいいと言われまして、ちょっと安堵しました。この季節、インフルエンザやら何やら流行っていますし、どうしようと途方にくれていました。ここにたどり着くまでは、国保には加入なんて無理だって思い込んでいたので、本当に助かりました。ありがとうございます。(娘家族は国際結婚でポーランドから一時帰国します)